大工さんとゆっくり家づくり
自宅新築の話はいろいろ前後してしまいますが…今回はプライベートでも親しくさせてもらっている個人の大工さんにお願いしています。
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話し合いながらの家づくり
工事の前には当然図面を作り、大工さんはそれの通り作っていくわけですが、形が見えてきたり時間が経つと、ああしたい、こうしたいという欲求が生まれてきます。もちろん構造や法令を無視しないようにしたり予算も見ながらですが、今回は大工さん、設計屋さんと沢山話をしながら進めています。大工さん、設計屋さんもうんざり…かもしれませんが、いろいろ希望を聞いていただいて感謝しています。
例えば写真のベンチ。最初はフリースペース、家族との共用スぺ―スとして窓下にカウンターを付けたかったのですが「ベンチにしてカフェみたいすれば面白いよ。子どもも友達と勉強できるし。」という家族、大工さん、設計屋さんとの話のもとカウンターからベンチに変わりました。
話し合いながら作れるのも個人の大工さんならではです。
とはいえ面倒なことも…
例えば棚一枚にしても材料はどうするか、奥行き、厚さ、幅はどうするか、高さはどうするか、固定する金具はどうするか…などなど、事細かに考えながら進めています。こうなると材料屋としてのこだわりも邪魔しておのずと時間もかかり、工期もぶっちゃけ予定の倍以上かかっています。家づくりの素人が口をはさむものじゃなかったな…と思いつつも、家族が快適に過ごせるか、満足するか…というのを考えながらの工事は楽しいものがあります。
工務店の方が早くてデザインがいい…かもしれないけれど
ぶっちゃけ工務店やハウスメーカーの方が早くてデザインも機能性もいいかもしれません。ビジネスとして考えると逆行したやり方だったのかもしれません。しかしこうして家づくりの工程も価値としてとらえ、関係者業者さんと共有し、ともに悩み作り上げる家は愛着も深まり、生活も豊かになるのでは…と思っています。
建築や仕事に限らず効率化は大事なことですが、一方で時間をかけることの良さ、それ自身も価値として見直されつつあるのかなと思っています。そんな選択肢の一つとして、大工さんと話しをしながらゆっくり家を作っていくのもいいのかもしれませんね。